自民党に明日はあるのか 安倍首相には目的がない:2019年1月14日、村上誠一郎・元行政改革担当相

自民党に明日はあるのか 安倍首相には目的がない

村上誠一郎・元行政改革担当相、2019114日:毎日新聞ニュースより引用

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2019年の統一地方選と参院選は自民党にとって大変ゆゆしき事態になる。

 アベノミクスは財政、金融、経済すべての面で限界に来ている。はじまって6年になるが、財政出動は限界、金融緩和は効果が出ず副作用さえ出ている。いまだ肝である成長戦略が出てこない。すでに賞味期限が切れている。 

 そして、森友・加計学園問題だ。公文書改ざんという前代未聞のことがありながら誰も行政の長としての責任を取らない。

 安倍晋三首相は総裁選で3選したが、国会議員と国民の意識の乖離(かいり)が大きくなっている。

財政、金融と外交も行き詰まり

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 安倍首相の特徴は次から次へと掲げるテーマを取り換えていくところだ。テーマを掲げてみて、うまくいかないと目をそらすためにすぐに新しいものに乗り換える。

 憲法改正でも、96条改正や緊急事態条項、そして9条への自衛隊明記と目指すテーマが次々と変わっていく。外交でも最初は拉致問題だったが、進まないとみるや、今は北方領土問題だ。

 では北方領土はうまくいくのか。ロシアが北方領土を返すつもりならばなぜロシアのプーチン大統領は「条件無しで平和条約」などと言うのか。四島の帰属の問題を解決してから平和条約を結ぶのではなかったのか。プーチン氏は「戦争で獲得した領土」を返す気はさらさらない。経済協力だけ約束・履行させられるのがオチだ。

 財政・金融も外交も行き詰まっている。

首相は憲法を理解していない

 憲法改正というのは憲法を良くするためにするものだ。首相が希望することを実現するためのものではない。何が目的なのかはっきりしない。いま何を優先的にやるべきか、何が喫緊の課題なのか判断されていない。ゆえに必要性が感じられない。

 憲法は国家権力が国民に対して、基本的人権や主権在民を侵害しないように、国家権力に「たが」をはめるためにある。

 それを国家権力に都合のいいように作りかえるのが憲法改正だと考えるなら、憲法の立憲主義を理解していないことになる。自分の価値観にあわせるために憲法改正が必要だと思っているとすれば全くお門違いである

 首相は9条1項2項をそのままにして、自衛隊が合憲であるとする条文を加える改正案をすると言っているが、どうやって整合性をとるのか。拙速にすべきではない。じっくり腰を据えてやるべき問題だ。

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みんなイエスマンに

 自民党の総務会で様々な問題に対して意見を言う人がだんだん少なくなっている。みんな官邸の言うことに対し、ただひたすら従っている。

 後藤田(正晴元内閣官房長官)さんや梶山(静六元内閣官房長官)さん、野中(広務元内閣官房長官)さんは、相手が総理総裁であっても間違っていることは間違っていると言った。ところが小選挙区制で公認・比例の順位・政治資金・人事を党幹部に握られて、みんな黙々と従うようになってしまった。

 政治で一番怖いのは、政治家がポストや選挙のために勇気と正義感と倫理観を失うことだ。政治家には志、信念、矜持(きょうじ)が必要だ。

 自民党と日本の政治に明日はあるのか、ということを大変心配している。

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