開成・灘の教育が示す未来

開成・灘の教育が示す未来      

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2021年にはどんな出来事が待っているのだろうか。世界的な感染症の拡大は、働き方、家族や友達との関係、学習の形態など、人々の日常を変え、リーダーの能力を改めて問うている。各界で活躍する人材を生み出してきた東西のトップ校である開成中学校・高等学校と灘中学校・高等学校は、この状況にどう対処しているのか。両校の校長と、中学・高校・大学受験の指導を行うSAPIX YOZEMI GROUP共同代表・髙宮敏郎さんが、開成の校長室でWITHコロナ時代の教育について語り合い、子どもたちが未来へ向かう力を育むためのヒントを探った。
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『リーダーとなる人は、弱者にも細やかに対応できる』
開成中学校・高等学校
野水 勉 校長

英語は基本のスキル 世界へ出る意識を持つ

髙宮 野水先生は昨年4月から、母校でもある開成中学校・高等学校の校長に赴任されました。就任にあたって、こういう生徒を育てたいという思いはありますか。

野水 今の開成の生徒は私たちの頃よりも優秀ですね。彼らが卒業し、日本と海外でリーダーシップを発揮することを願っています。その際には多くの人の信頼を得られるよう、相手に配慮した丁寧な対応ができることが大事だと思います。グローバル化は同時に多様化でもあるので、そういうコミュニケーション力が必要です。

髙宮 おそらく、先生の在校時代と今では、英語教育が異なっているのではないでしょうか。在校中に海外のサマースクールに行ったり、海外大学に進学する生徒がいたり、国際化していますよね。

野水 昔と違って英語のネイティブスピーカーである教員が7人(専任2、非常勤5)も在籍し、10年くらい前から海外大学への進学は後押ししてきました。2020年のコロナ禍で進学数は少し落ちるかもしれませんが、生徒たちは意欲的です。海外進学をした卒業生がオンライン会議システムで参加するカレッジフェアも開催しています。

和田 灘でも20年ほど前に、ぽん、とハーバード大学に飛び出していった生徒が始まりでした。その彼が夏休みで帰国して、後輩たちに影響を与えていったんですね。でもそのもっと前から、今のような英語教育がない時代でも、卒業後に海外に出て活躍した人はたくさんいます。英語力の前に、社会で活躍する基礎を身につけてくれたのだと思っています。

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『力を合わせて困難を乗り超え未知の課題に挑む力を』
灘中学校・高等学校
和田 孫博 校長

コロナ禍で授業に工夫 学校生活の充実を

髙宮 コロナ禍は今も続いています。昨年は一斉休校もあり、対面授業を大切にされてきた学校でもオンライン授業が行われました。

和田 チョークと黒板での指導がメイン、ということが売りの学校でしたが、変化はありました。オンライン授業では、参考資料を先に提示しておいて、各自が予習、あるいは課題をこなしてから授業を受ける、いわゆる反転学習ができました。対面授業が始まってからもこれを継続させている先生がいます。でも、それはあくまでもツールであって、授業のコンテンツは先生次第です。

野水 その通りですね。開成でも、ICT化で発展する授業もありますが、従来の授業スタイルを大事にしている先生もいます。どちらでもできるようにしておこうと、今後の休校に備えて、いつでもオンライン授業に切り替えられる態勢を整えています。

髙宮 学校行事も延期や中止になりましたが、灘も開成も、生徒たちの意見を聞きながら進められたのではないですか。

和田 灘では、5月に開催するはずの文化祭がオンライン開催になりました。責任者である文化委員長の生徒は最後まで実地開催にこだわり、延期の道を探って私とも議論しました。結果的には折れてくれたのですが、オンライン公開後、任期の1週間前に辞表を出しました。それが彼の意志の表現だったのでしょう。

髙宮 苦渋の決断だったのでしょうね。そのプロセスも引き際にもドラマがある。校長自ら説得というのも胸が熱くなります。

和田 9月の体育祭のほうは、観客を制限して開催。短縮プログラムの作成に生徒の自主性が発揮され、コンパクトながら非常にいい体育祭になりました。

野水 開成も、名物行事である運動会が中止に至るまで全学年を統率する高3の生徒たちがオンラインで議論を重ねたようです。クラスの中で意見をまとめ、クラスの代表同士が集まってまた議論する。私たちが決めて生徒に下ろす、という形ではとても収まらないですから。丁々発止の議論があったでしょうが、間違いなくいい経験になったはずです。

髙宮 オンラインではできない大事なことを、なんとかしようともがくことも、生徒にとっては大事なことなんですね。

和田 グローバルという言葉は、必ずしも海外に行くということではなくて、未知のものが待ち受けている場で、自分が持つ既知の力を発揮するということです。ですから、今の状況もまさに未知の課題。今こそ、そういうところに繰り出していける力を身につけさせたいですね。

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『オンラインでできないところに学校の大事なものがある』
SAPIX YOZEMI GROUP共同代表
髙宮敏郎氏

野水 私の知る灘高出身者は、非常に個性があって、考え方が先を行っている人ばかりです。自分の分野を切り開いていく印象もあります。そういう性質が育まれているんですね。

和田 関西はやはり商人の街ですから、世界と通じながらも自分で起業していこうという人が多いと思います。その点は開成のほうが、国を背負っていく意識が高いのではないでしょうか。組織力もある。そこは少し取り入れたいですね。

髙宮 これからは世界への目の向け方と自主性がもっと大事になってきます。子どもたちが未知の分野に臆せずこぎ出していけるように、教育の分野でサポートしていきたいと思います。今日はありがとうございました。

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