マイケル・バーリ氏は、2007~09年の金融危機でサブプライムローンの破綻に賭けて大もうけした投資家だ。マイケル・ルイス著「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」の登場人物の一人でもある。のちに映画にもなった同著の原題は「ザ・ビッグ・ショート」。ショートには空売りの意味がある。
バーリ氏は住宅ローンの証券化商品の裏付けとなる膨大な物件を一つ一つ読み込んで、支払い不能が続出すると確信。読みが当たれば利益が出るクレジット・デフォルト・スワップに賭けた。映画では、元医師で対人関係が苦手なバーリ氏が部屋に閉じこもって資料に向き合い、好機を見いだす姿が描かれる。
そのバーリ氏がいま日本の中小型株を買っている。ファンド名はサイオン・アセット・マネジメント。大量保有報告書で3月5日時点で、ハナツアー・ジャパン株を6.03%保有していると明らかになった。開示によれば純投資が目的だ。ハナツアー側は「いまのところ接触はなく、意図はわからない」という。
ハナツアーは東証マザーズに上場する韓国系の旅行会社だ。足元の収益は極めて厳しい。日韓関係の悪化に新型コロナウイルス問題が重なり、旅行需要は急減。先週は希望退職も募った。株価は1年前の4分の1に沈んでいる。
サイオンは遊戯機械の三精テクノロジーズ株も買い増し、3月18日時点で6.82%を保有。タツモやヨータイの株主にも以前から顔を出す。
実はバーリ氏は米国で割安株投資で実績を上げてきた。例えば2001年にはあるソフトウエア会社へ投資。訴訟等で株価が急落していたが、企業自体は現金を抱え、収益力もある。売られすぎと判断、のちに高い投資益を得た。
今回のハナツアーの場合、総資産の5割が現預金で、時価総額はその半分しかない。他の保有もキャッシュリッチ企業が多い。いまの株価は本来の価値より売られ過ぎとの分析があると想像できる。
「石油危機、インターネットバブル、リーマン・ショックと何度も危機はあった。しかし相場は必ず立ち直ってきた」。40年以上運用の第一線を歩み、いまは早稲田大学招聘研究員の大原透氏はいう。
新型コロナの感染拡大が招いた株価急落。統計上は1万年に1度ともされる異変に多くのコンピューター取引はうまく対応できない。持ち高を削るか、下げの勢いに上乗せする売り。そこに価値を問う逆張りの視線は欠けている。
「悲観は友、陶酔は敵」。米投資家ウォーレン・バフェット氏は金融危機の08年、株主への手紙に書いた。リスクを過小にみる陶酔から、過剰におびえる悲観へ一気に振り子が向かったのが今だ。それは新たな投資機会を生む。
長い目でみれば新型コロナの感染はどこかで収束へ向かい、企業もきっと活力を取り戻す。ショートの逆。コロナショック後の世界を見据えた日本株への「ビッグ・ロング(買い)」といっていい。本源的な価値を見いだそうと動く投資家は、確実にいる。
今、資金力のある外資系投資家は、間違いなくから売るをするだろう。そして、1年後くらいに、買い戻す。
間違いなく、相場が30%は戻っているだろう。資金がなければ、空売りはできない。だから、資金繰りのしっかりした外資系の投資家が空売りをするのだ。
空売りとは、株の実物を持っていないから、持っている人から株を買う。そして、それを売る。
株式の底を見抜かないと、そんな芸当はできない。
GPIFは、間違いなく「この相場が底だと読んで、株を買う。」間違いなく、実物を持っているから、上げるために官製相場を作って、日経平均をあげようとしているけど、上がらない。1年ぐらい、金を入れて株を上げるから、金を引き下げるわけには行かないで、身動きが取れない。官製相場の罠ですよ。
"空売りのプロ、日本株を「ビッグ・ロング」(一目均衡):日経新聞ニュースから引用しています。" へのコメントを書く