障害者の就職:田中長野県政の成果、NHK福祉ネットワークから

障害者の就業状況

2006年8月14日のNHK福祉ネットワークから、抜き書きする。非常に難しくて、対応の困難な問題であり、これを無視せずに対応してゆくことが日本に課せられた使命ではないだろうか。
これは、田中前知事の6年間の成果なのです。それを十分に認識して欲しいと思います。
石坂千穂ホームページ「長野県政改革の評価と日本共産党の立場」(2004/8/18)をご覧ください。[聞き書きなので、スキップしている点、間違っている点などあり得ます。ご了承ください。画面のスナップショットは、2006年8月19日に追加しました。]また、NHKスペシャルの評判の番組「ワーキングプア」はこちらのサイトに詳しく紹介されています。

2006年8月19日追記:このブログ記事に掲載されている「精神障害者の支援制度の例の紹介」は、長野県公式ホームページで紹介されています。

厚生労働省も評価!信州・長野県における、全国に先駆けた障害者支援の取り組み

 信州・長野県では、既存の制度にとらわれず、独自に障害のある方の地域生活への移行や就労支援などに取り組んできました。

 こうした取り組みが、信州発の「サクセスモデル」として、厚生労働省の社会保障審議会障害者部会(注1)において2例紹介される(注2)など、国からも高い評価を得ています。
御参照ください。

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障害者には3種類ある。身体障害者、知的障害者、それに、精神障害者である。就業状況は、
  • 身体障害者
  • 351万人に対し36.9万人
  • 知的障害者
  • 45万人に対し、11.4万人
  • 精神障害者
  • 258万人に対し、1.3万人
と言う状況である。

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すなわち、特に状況が厳しいのが、精神障害者である。全国に250万人いると言われている精神障害者の中で、就職できているのが、1.3万人である、と、NHK「福祉ネットワーク」2006年8月14日の番組が報道する。他の障害者はこれよりまだ、ましの状態で、精神障害者への対応が実際は最も重要なのであるあ。このNHKの番組でいわゆる「社会的引きこもり」についての言及は全く無い。むしろ、言わない方が良いのだろうと言う判断か、「社会的引きこもり:64万人」は、上の障害者のジャンルにはいるのか?

長野県での独自の支援の取り組み[精神障害者の支援制度の例の紹介]

長野県では、この精神障害者への就職支援活動が見られる。県内の10ヶ所に相談窓口を設ける。求人開拓員の対応が重要である。企業での就職の経験が長い人(勤続40年の人)である。

  • 病気の状況、作業を続けるに当たっての条件を確認する。
  • 手作業よりも、機械の作業、操作などのオペレータが好ましい。
  • などを話しあう。
  • 他の、就職支援ワーカーは、就業後の就業者の支援も実行する。
  • 偏見を軽減することが重要である。


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県の支援制度事例では、2000年度から開始し、当初50人であったが、2005年度には、200人に近い人が就業に成功している。

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てんかんの障害のある人の就職の例:

この障害者は、14歳の時にてんかんの発作が始まった。自分たちが働くのは当たり前であると思うが、その通り実行は難しい。病気を隠して就業したが、発作のため就業が中断してしまった。30歳中ごろからは共同作業場での労働を始めた。しかし、何と月収は1.5万円強であった。

2004年5月、就業支援ワーカーが、求人開拓員と共に、市川氏を訪問。障害者職業センターで、その人の作業能力・集中力などを検査する。その検査結果を元に、就業支援者が、「ペースはゆっくりでも、手を抜かない」市川氏を評価し、その就業支援ワーカーは、薬を服用する時間を確保した上での就業を相談する。その結果、朝7時に服用するが、その後、家で休憩を取り10時からの出勤、午後5時に終了し、午後7時に再度薬を服用する。このような作業条件を確認した上で、10社以上の会社と交渉を行い、ある組立工場への就職が成功した由。単純作業だが、「ペースはゆっくりでも、手を抜かない」という、市川氏の作業は、製品の検査の仕事である。手を抜かないという性格が、就業を可能とした。正確さと、根気強さの求められる作業を実行することが出来ると言うことが評価された。彼の仕事ぶりは、同僚からも評価されている。

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市川氏が病院に行く時は同僚が仕事を代行する。就業し、1年8ヶ月経過し、安定した就業が成り立っている。
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当たり前だが、それが出来ないのはなぜか?:長野県障害就業支援システムの詳細


  • 求人開拓員:10地区に10人
  • 就職支援ワーカー10地区に11人
  • 平成17年度で予算が1億700万円(2人のワーカーは国の予算)
  • 精神障害者だけではなく、知的障害者への支援も実施している。
  • 10名を専業で雇用すると、年間の経費として、一人当たり1,000万円程度が必要となる。そのため、1億円の予算措置が必要であり、高価な施策になるが、田中康夫前長野県知事は実行に移したようだ。

これは、長野県の独特の制度であり、他県の人も評価している。

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ゲスト:紀南障害者就業・生活支援センターの北山氏談


曰く:企業も、支援ワーカー、求人開拓員との接点が作られることにより、企業側も、求職側も安心感がキーパーソンを中心に作られる。不安感がそれにより弱められる。

統合失調症に対しての対応は?

一般に精神障害者は、不安感と、コミュニケーションが取り難いと言う障害を持っているが、支援ワーカーがキーパーソンとなり、企業と障害者の間を取り持つことが可能であり、その不安感を取り除いてゆくことにより障害者の就業支援活動が可能となっている。

長野県での雇用後の対応

就職支援ワーカーは、就業した人を毎日訪問する。例:上伊那地域での支援。精神障害者への支援が一番難しい。毎日、障害者から電話が入る。それに対して、対応をとる。精神障害者に対するには、働きはじめてからの対応が肝心である。

しかし、精神障害者の場合の困難がある。「クローズ」と言うことで就職した場合、障害を明らかにしないで、就職した場合であるが、障害を隠していることで、就業がより優しくなるが、障害を隠している場合、その残業を拒否することが出来ない。「オープン」の場合、就職が難しくなるので、就職のしやすさから「クローズ」を選択した場合、その障害がオープンになっていないため、就業後の障害に対する対応が難しくなる

「クローズ」での就業の事例では、精神障害者で、残業が断れず、就業が続けられなくなり、就職支援ワーカーとの連絡が途絶えた。6例ほどを数える。

「クローズ」での就職の場合の対応

ある一定の人にはオープン(告知)しておくことが必要ではないか。ポジションへの自信がつきはじめた段階で、オープンにしても良いのではないか?

北山氏は、偏見と差別を取り除くため、就職をすることが必須である。北山氏の場合は、オープンにして就職することを原則としている。

その場合の就職は、不安を抱えるので、その不安を取り除くため、ケア就業、グループ就業を実行することにより、不安感が減少すると言う。そのような配慮が必要だ。

職業訓練後に就業するが、基本的に「中途採用」となるので、今までの経験・体験が不足している。それを何とか補う配慮・対応が必要である。

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実に難しいことですね。しかし、田中知事の施策の一つではないでしょうか?次に、石坂千穂ホームページ「長野県政改革の評価と日本共産党の立場」(2004/8/18)から、その一部を記載しよう。

県政改革の到達点を正しく評価する

 厳しい財政状況のなかでも、30規模学級の実現をはじめ、身体、知的、精神の三障害者総合支援センターの設置、若年者就業サポートセンターなど、県民の要求に応える施策が大きく前進をしています。
 数十年にわたって、長野県政をゆがめてきた、不公正な同和行政の終結や地方労働委員の公正な選任など、公正・民主的な県行政の実現という点でも画期的な前進がありました。銀行の架空口座の凍結などサラ金・ヤミ金被害者救済のための対策は全国的にも先進的なものです。
市町村合併が国・県主導の下で全国的に嵐のようにすすんでいます。長野県は国いいなりにならず、県として合併を押し付けるのではなく、自立を支援する立場です。町村の住民などの自主的な判断で、次々に合併の話が破綻していることも長野県の大きな特徴です。
 現在の長野県政の大きな流れは、評価できるものと思います。


このような、消えてしまうような記事をきちんとフォローし、田中前知事の業績を踏まえ、長野県民は猛反省をするべきでしょう。企業が先べんを切ってはいけないのです。住民、県民が判断をするべきなのです。それは、県政だけではありません。国政も同じです。経団連が先べんを紀って政策を決めてはいけないのです。国民、市民、町民、村民、彼らが利便を得るような政策を取るような国にしてゆかなければならないのです。

最後までおつき合いいただきありがとうございます。
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この記事へのコメント

2006年10月09日 23:13
makuriさん、こんばんは。
この記事をご紹介いただけることはうれしいです。どうぞご自由に。
TVを見ながら一生懸命に記事を作りました。ビデオもありますが。
田中県政の成果だと信じているのですが。
よろしくお願いいたします。
2006年10月09日 22:12
この記事を私のブログで紹介したいのですが・・・。

2006年08月20日 22:14
stiglitzさん、コメント有り難う。
今もそうですが、だんだんと、障害者認定も、生活保護の認定も難しくなってきます。早めに手を打たれた方が良いと思います。
介護認定もどんどん厳しくなりつつあるようです。我々の今後をどのようにするべきか、コイズミや奥田を打倒しても、解決することではありませんが、経団連に多くの責任があることは、私がブログで書いていることを読んでいただけば、ご理解頂けると思います。企業が従業員のことよりも、自分たちの取り分を増やそうと必死になっています。だから、やり方がどんどん、社員、従業員にとって、ひどく、厳しくなってきています。
stiglitz
2006年08月16日 11:00
父がテレビを見ていましたが、
肝心の本人が面倒くさがり、
手を抜きたがるので、
就労もなにもどうしようもないです。
部屋から出ないぐらいの引きこもりなら生活保護+精神病院も
すぐ実行できるのでしょうが。
2006年08月15日 22:15
morichanさま、コメントありがとうございます。
コイズミが何をしようが、後の首相が何をするかの方が問題です。長野県の田中県政を振り返ると、被差別社に対する善政もいくつか伺い知れます。
今回は、企業主導で、田中県政に対する宣伝が行き届いたのと、民主党の遅い判断が災いしたと思います。県民は、今後4年間、または、8年間の苦労を味あうことになるでしょう。
これを、ふるいことわざでは、身から出た錆と申します。
行動も大切です。私は、ネットワーク関連の会派での支援を続けたいと考えています。もちろん、反自民であり、反公明です。共産か、社民かは難しいところです。民主では難しいです。自民の一派ですから。しかし、自民を潰す必要があれば、民主でもOKです。
今後共と宜しくお願いします。
2006年08月15日 08:56
大変な日になりました。小泉の本性がヤスクニに表れています。
「経済格差」の拡大を庶民に押し付け、それを確固とした権力によって押さえつける仕組み作りが、ヤシクニ参拝です。
現状をひっくり返す行動――アメリカの広島・長崎への原爆投下、北ベトナムへの北爆、北朝鮮のテポドン発射、周辺国が反対しているにも拘らず日本の海外侵略の正当化――は同じです。
私は「経済格差」が様々なところで、表現されていることを明確にしていこうと思っていますが、私はブログだけでは終わらず、行動もするつもりです。

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